Elle Teresaが好きだ。これまで、細胞が爆発するような音楽体験がどうだとか散々抜かしておいて、2023-24とspotifyで最も再生していたのは彼女だった。聴いている実感はあるけれど、頭ひとつ飛び抜けたダントツの再生回数に毎年びっくりする。
Elle Teresa。独特な中毒性のある声と、キャッチーなリリック、一目見れば忘れない強いアイコン性のある沼津出身のラッパー。恋愛、家族、整形などについて歌っているけど、言葉遊びが可愛くて、ちょっと毒づいてて、でもとにかく下品さがないところがとても好き。ファッションも、彼女にしか着れない唯一無二の色づかいと組み合わせでスタイルが確立しているところがすごい。Elle TeresaはElle Teresa以外いない。
一番有名なのは、恐らくこれ。サビの「Show me ららら セクシーな からららだ」の聴き心地。楽しい。音楽に関してはいくら言葉を割いたとて、聴くのが一番早いですよね。。
上記の曲も収録されている「KAWAII BUBBLY LOVELY Ⅲ」を出す直前、原盤などの権利を全て手放してレーベル(West Carter)を辞めたらしい。その時の心境を「DAWN N°3」というストリートカルチャーマガジンで、もうバズっても一銭も入らないけどそういう痛みからしかエネルギーは湧かないのかも、と話していた。彼女はここまで売れても拠点は沼津のままなのだが、理由は毎日スタジオに入るから。「東京にも住んでないし、沼津で音楽しかやってない。毎日音楽やってないと自分に不安になる。だから、とにかく毎日音楽だけを真面目にやってる。」(INTERVIEW:Elle Teresa)
Bad b*tchなイメージを完膚なきまでに打ち砕くストイックな一面。この強いアイコン性は、彼女の血の滲む努力の上に成り立っていると思うと、本当に頭が下がる。マジでありがとう。一生着いていきます。しかもエルちゃんは自身のアイコン性について「アイコンになるには一人ではできないから。周りが嫌になってしまったら、私はもうアイコンにはなれないんです。(上記と同じ記事)」と語っていて、しっかり周りが見えている大人。昨年のWWWXでの初ワンマンショーでは、終演時に「みんなのことお見送りします!」と言って出口に立ち、客ひとりひとりに挨拶、写真撮影、プレゼント(ワンマンショーデザインラベルのちっちゃい水)を手渡しする姿が印象的だった。すごくかっこいい。なんか、風呂キャンセルとかマジ言ってられないですよね。。
その後の柴田聡子とのツーマンライブも感動した。先攻がエルちゃんで、ダンサーなしのソロステージ。続いて柴田さんのバンドセットがあり、最後にElle Teresa「on my side」をバンドセットで演奏。柴田さんは相当の熱量で当日に挑んでおり、仕上がりが完璧だった。今回のエルちゃんのセットは割と簡素ではあったけれど、2ヶ月前のワンマンショーからさらに貫禄をつけていて、半端ないなと思った。これからどんな活動をしていくのかとても楽しみ。
去年一番聴いてた「SUKI EP」から1曲。「あたしが写真だったらあなたは額 肩の力抜けないなりたい楽」すごくないですか、私が写真で、あなたが額・・・。
あと「Pink Crocodile」の「Temple」のサビ「てら〜てら〜 しない男の世話〜 お札ばら撒くぺら〜ぺら〜 一年後でたいCoachella」はトキシックなのでぜひご一聴。
おまけ↓
○◦˚.˚◦○˚˚○◦˚.˚◦○˚˚○◦˚.˚◦○˚˚○◦˚˚○
映画美学校で佐々木敦が開講している「ことばの学校」を聴講している。伝わるように書け、あるいは、何を伝えたいのか掴め、という至極当たり前のところに引っかかって、自分のポリシーってなんだっけという迷宮の中へ入ってしまい、書くことが何も出てこなかった。でもスポ根というか、今年はもうちょっとフィジカルでの強さを出していきたいので、穴空けたくなく。こういうときにどうやって対処するかとかも勉強になるし。言いたいことはあるけど、なかなか詰まったものにならない。まだまだ、これから。
○˚˚◦○˚˚○◦˚.˚◦○˚˚○◦˚.˚◦○˚˚○◦˚.˚◦○
まぢかに、春 な陽気ですね
lovekissblue.